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妊娠中期に見て下さい

(妊娠12週~24週)

おなかが小さいといわれました。

妊娠した女性のおなかが大きいか小さいかは見た目の印象ではなかなかわかりません。

着やせする方がいるように、実際は赤ちゃんもよく育っているのにお腹があまり大きく見えない方もいます。

一般的に背の高い女性ではお腹はあまり大きく見えないものです。

お腹の中の赤ちゃんはしっかりと育っているので安心して下さい。

では診察の時にいつも私達は何を測ってるのでしょうか。

子宮底までの長さを測っています。簡単にいうと子宮の縦の長さをはかってると思って下さい。

この長さは1回のみで大きいとか小さいとか診断はできません。

一定期間内での増加傾向をみて判断します。

また現在はきれいに見える超音波があるので、実際に赤ちゃんを計測すれば心配することもありません。

おなかが小さい、大きいという言葉に心配したり安心したりすることないんですよ!!

超音波で逆子といわれました。

妊娠の中期は子宮内は広く、赤ちゃんは頭を上にしたり下にしたり動き回っています。

詳しく言うと、妊娠28週まえは25%の赤ちゃんが逆子ですが、自然に向きが変わって、出産の時には3-4%にまで減少します。

逆子になる原因がわかることもありますが、多くが原因不明です。

30週までは自然に回転するのを待ちます。

それ以降は胸膝位という体位で頭を下にしてくれるのを待ちます。

もどらない場合は今後の分娩方法について相談することになります。

尿に糖がでている

妊娠中の尿糖は妊娠初期や中期(妊娠4週から24週くらい)と妊娠後期(24週以降)では意味が違ってきます。

妊娠の初期や中期は妊娠前とあまり血液の正常はあまりかわっていませんので、尿に糖が出てくる場合は注意していく必要があります。

現在は妊娠初期に必ず血糖をチェックしますのでしっかりそこで先生と確認して下さいね。

妊娠の後半では正常の妊婦さんでも尿糖が出現することが多くなってきますので、ほとんど心配はいりません。

妊娠の中期から後半になると妊婦さんは今までより多くの血液を必要とします。

血液中の水分が増え、血液がうすまった状態で量が増え、妊娠前の50%近くも増加します。

これは妊娠のためにはとても良いことです。

薄いさらさらとした血液は胎盤の中をよく流れ、胎児は栄養分をとりやくなり発育します。

ゆえに、妊婦さんの体内の臓器に流れる血液量は増加します。

腎臓へは妊娠前の30%増加して血液が流れ込むとされ、薄い尿を沢山つくることになります。

腎臓は血液から尿を作る臓器ですが、体に必要なものを最後に血液から吸収する場所でもあります。

尿を沢山つくっても水分はほとんどが吸収されるので尿量はそれほどふえません。

しかし、吸収されなかった糖分は尿中にでてきてしまいます。

このような尿糖は妊娠の反応なので何の心配もいりません。

大事なことなので長くなってしまいました。

★注意すべき尿糖

妊娠初期に尿糖が陽性が続く、肥満体型、巨大児を生んだ経験がある

これにあてはまる人は糖負荷試験をしてしっかりチェックしていきましょう。

(糖負荷試験:甘い飲み物を飲む前と飲んだ後の血糖をチェックする検査です)

妊娠糖尿病は本人は痛くもかゆくもないので、検査しないとわかりません。

尿糖、血糖をしっかりチェックして妊婦健診をすすめていきましょう。

体重がふえすぎと言われた!

妊娠中の体重コントロールは本当に大切です。

一般的に日本人では妊娠中に約10~11kgの体重増加があります。

この体重増加の中身はどうなってるのか・・・

胎児とその他の付属で約5kg、母体の脂質(ほとんどが皮下脂肪)で3kg、水分で2kgといったところです。

つまり、体重増加にもいろいろな要因があるということ。

診察で赤ちゃんや羊水などチェックしていくことも大事です。

体重が異常に増加した治療はやはり食事療法が基本です。

摂取カロリーや塩分が過剰になっている場合が多いです。

まずやれる一番簡単な方法は・・・

一度に沢山食べずに回数を増やす、油物などから蛋白質の多いお肉やお魚に変更してみる、間食をさける、晩ご飯を早くする(できれば19時までには食べておきたい)

診察で体重のことを言われるのは嫌かもしれませんが、出産の時も体重はとても大事なチェック項目になります。

医師と一緒に体重管理していきましょう。

腹帯は必要ですか?

腹帯を巻く習慣は、古くは平安時代から行われています。

腹帯を巻く習慣は、日本特有の風習なんです。

安産や厄除けを願う儀式的な意味から始まっています。

後付けで ”きつく巻けば赤ちゃんが小さくなって安産になる” と信じるようになりました。

現在ではこのような効果は否定されています。

医学的には腹帯を巻く必要はありません。

ですが、日本の伝統的な風習ですので巻いてはダメというわけではありません。

お祝いとして、安産祈願として、腹帯を巻いてもらうことは全く問題ありません。

地域や家庭により帯祝いの風習も様々と聞きます。

無事に子供が生まれるようにと願いを込めてお祝いすることは家族の絆も深めます。

こういった日本の風習を私は誇りに思います。

なので、腹帯は医学的に毎日しないといけないものではありません。

夏の暑い日や寝るときなどは外しても問題ありません。

腹帯にこだわりすぎて、あせもになっている人もいたのでこんな記事を書いておきました。

仕事はいつまで続けてよいですか?

もし、皆さんが仕事をすることが大好きで、仕事をしていることに生きがいを感じているならば、妊娠の経過さえよければいつまで仕事をして頂いてもかまいません。

しかし、妊娠が後半になってくると、お腹も大きくなり体力的に体を動かすのが大変になることは事実です。

夕方になり子宮がとても硬くつぱったようになり、横になっても治まらない場合、仕事が妊娠中の生活に対して少し重荷になってきていると考えて、産休の時期になったら休みましょう。

仕事に関しても不安になったら医師に相談してみて下さい。

ゆっくりと自分の妊娠中の生活と仕事のことをふりかえって考えてみて、仕事を続けるかどうか判断してみて下さい。

妊娠中の腰痛がつらすぎる

妊婦の70%近くは腰痛を経験し、その約60%が妊娠20週以降に起こります。

腰痛が生じる姿勢は立っている時が過半数を占めています。

腰痛の原因は・・・

  • 妊娠に伴う体重増加による腰椎への負担増加
  • 腹部が突き出し重心が前方に移動し、バランスをとるために体のそりが増強して背筋の緊張過多となるため
  • 妊娠時に分泌されるホルモンの作用により背骨や骨盤の靭帯がゆるむため

これらはどれもが妊娠に伴うものです。

妊娠中の腰痛経験者の約9割は出産後半年以内に腰痛が消失していますので安心して下さい。

対策・・・

  • あまり体重を増やさない
  • 立っている時間を増やさない
  • 腰痛を感じたら早めに横になり休む

本当にまれですが、足の痛みやしびれを伴う場合は腰椎椎間板ヘルニアの合併を考えなければならないこともあります。

この場合は、整形外科などの専門医による診察が必要です。

胎動っていつから感じるの??

赤ちゃんの運動のことを胎動といいます。

お母さんが自覚できるのは平均して妊娠20週頃です。

ただし、ばらつきはあるので、18~22週くらいに感じることができれば問題ありません。

胎動の感じ方にも個人差があります。

実際には胎動があっても、仕事などで気がまぎれてわからないことも多いです。

胎動が減ってどうしても心配なときは、外来に受診してもらい、超音波で赤ちゃんが動いているのを実際に目で確認して安心して家に帰ってもらうことも可能です。

妊娠中は不安なことも多いと思います。

わからなことは健診のときに医師や看護師に気軽に聞いてくださいね。

妊娠中にも体を動かしたい!!

以前までは妊婦には安静が必要で運動なんてとんでもない!と言われていた時代もありました。

今では生活様式の変化により妊婦全体の運動量が減少した結果、体重の増え過ぎによる害の方が悩みの主になっているくらいです。

ゆえに、今は妊娠中の運動が見直されてきています。

このニーズに応えて今では多くの妊婦さんが安心して運動できるようになりました。

マタニティービクス、マタニティーヨガを中心に当院でも妊娠中の運動は積極的にとりいれていきたいと思っています。

運動での繋がりでママ友になって、今でも交流されている方も多くいると思います。

出血があったり、お腹が張ったりする時は運動を控えなければいけません。

運動する前には必ず御自身の体調を確認した上で、心配な場合は医師に御相談下さい。

妊娠中に貧血といわれた・・・

妊娠中はとにかく貧血に傾きやすいです。

この場合の貧血は血液量の減少ではなく、血液がうすくなって貧血になっています。

妊娠中に貧血はどんどんすすんでいきますので、お産までには治しておきたいものです。

食生活と血液をつくる鉄剤内服で貧血改善を心掛けましょう。

鉄分を十分にとりましょう!

食品に含まれる鉄分には、吸収率の良いもの(ヘム鉄:肉類や魚介類に含まれる)と、あまり良くないもの(非ヘム鉄:乳製品や青菜に含まれる)があります。

鉄分は良質な動物性たんぱく質やビタミンCと一緒に食べると吸収率が高まるといわれています。

日々の食事の中で、できるだけ鉄分の多い食品を取り入れましょう。

造血効果のあるビタミン類を十分にとりましょう

point!!

  • ビタミンCは、食品中の鉄が体で利用されるためになくてはならないものです。
  • ビタミンCを多く含む新鮮な野菜や果物を一緒に食べることによって、非ヘム鉄の吸収率を高めることができます。
  • ビタミンB12と葉酸は、正常な赤血球を作るために必要な栄養素です。
  • ビタミンB12を多く含む食品
    ・・・ 牛レバー、豚レバー、魚介類、貝類、卵黄、チーズなど
  • 葉酸を多く含む食品
    ・・・ 牛レバー、豚レバー、卵黄、大豆、納豆、ほうれん、草、ブロッコリーなど

切迫早産といわれた・・・

早産となる可能性が高い状態を切迫早産と言います。

切迫早産には様々な程度があり、軽症のものからすぐに入院治療が必要な重症のものまで多くあります。

一般的に早産とは妊娠22週以降で37週未満の時期をいいます。

つまりこれ以前の状況を流産や切迫流産といいます。

早産児は内蔵の働きなどが未熟なため、出産が早いほど赤ちゃんの合併症のリスクは高まります。

このため、切迫早産には十分な注意が必要になります。

実際に早産になる前に早めに対応することが重要です。

切迫早産を調べる検査としては・・・

  • 内診
  • 超音波
  • 胎児心拍陣痛図

で子宮の開き具合を確認し、お腹のはりを確認します。

また早産の原因としては、膣内・子宮内の細菌感染によるものが多いことがわかっています。

おりものチェックや膣内の治療が必要になる場合があります。

早産を防ぐために・・・

安静や子宮収縮抑制薬の投与で管理していきます。

軽症であれば、自宅での安静や子宮収縮抑制薬の内服でコントロール可能です。

重症となれば、入院して安静と子宮収縮抑制薬の点滴で管理しなければいけません。

早産を予防するためにも、お腹のはりが治まらないときなどは早めに病院へ連絡して頂きたいと思います。

妊娠中に指と手首が痛くなってきた。
午前中手がしびれるたり、ぴりぴりする。

指や手首の痛み、手のしびれは妊娠に伴うむくみによって、手首を通る神経が圧迫されて起こります。

特に妊娠中期(12週以降くらい)からよくみられますが、心配なものではありません。

ほとんどの場合、症状は軽く、治療の必要はありません。

出産後は自然に良くなります。

★対策

手首を強く曲げたり、伸ばしたりするのは避けましょう。

体重のコントロールも大事になります。

長時間の読書、車の運転、キーボード操作なども控えましょう。

どうしてもしびれが気になる時は、手をあげてしばらく安静にしてみて下さい。

それでも症状がよくならない場合は医師に御相談下さい。

お腹が痒くなる

妊娠中期~後期にかけては突然かゆみを伴う赤い斑点が体のあちこちにできることがあります。

初妊婦と経産婦では若干皮膚症状に違いがあることがありますが、胎児への影響はなく、どちらも分娩とともに自然軽快します。

かゆみをしのぐ方法としては、かゆい部分を冷やしたり、塗り薬を塗って赤みを抑えたりしていきます。

かゆい部分をかきすぎると、症状は悪化し跡も残りやすくなるので要注意です。

もしどんどんと悪化するなら、皮膚科受診も考えましょう。

現在服用している薬があればお知らせ下さい。

温泉旅行に行っても良いですか?

妊娠中でも温泉に入ってはいけないという理由はありません。

温泉旅行によって流産・早産になりやすいということもありません。

家庭のお風呂と温泉の違いは、家庭のお風呂は塩分などの混じらない淡水ですが、温泉は塩類や銅・鉄・硫黄など特殊な成分を含んでいます。

温泉の成分自体は妊婦自身やお腹の赤ちゃんに影響はありませんが、硫黄泉や酸性泉は妊婦さんに限らず皮膚・粘膜の過敏な人は入浴を避けましょう。

温泉旅行で問題となるのは、やはり他人や浴槽からの病原菌の感染です。

衛生管理の行き届いた温泉に出掛けること。

疲れのないよう無理のない計画をすることが大事です。

せっかくの温泉ですが、入浴時間には気をつけて入りましょう。

胎動が激しすぎるのですか?

胎動が激しいということは、胎児が元気な証です。

通常、胎児に何かあれば胎動は減少します。

胎動が激しいということだけでデメリットになることはありません。

胎動によって臍帯を巻き込んでしまう(臍帯巻絡)ことがおきると言われますが、生まれてくる赤ちゃんの3人に1人はどこかに臍帯が巻いて生まれてくるものです。

このような赤ちゃんが分娩に際し異常経過をたどる可能性は高くありません。

ただし、

2回以上・首などに巻絡を認める場合は、分娩に時間がかかったり、一時的に胎児が苦しくなることがあります。

超音波検査によって、分娩前に巻絡の診断をしておくことが大事です。

たとえ巻絡があると診断されても、分娩時に胎児心拍モニタリングを行うことによって問題があればそれに素早く対応することができます。

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